【資格試験体験談】IT知識ゼロからの『ITパスポート』

IT知識ゼロからITパスポート(通称 iパス)を取得した際の、合格までの勉強方法などを記していきます。
また、講師として学生に技術系資格の対策講座を実施した経験がありますので、事前知識が全くない人がつまづきそうなポイントもあわせてご紹介いたします。

そもそも『 ITパスポート 』とは?

ITパスポート試験のホームページによると、

iパスは、ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。

だそうです。

はい。そうなんです。
ITパスポートは 国家資格なんです!

IT系の資格試験の中でも比較的簡単といわれるITパスポートですが、経産省が認定するれっきとした国家資格なので、履歴書なんかにも堂々と書いていいわけですね。

どんな人におすすめ?

個人的な考えですが、これから就職活動を控えている学生の方や、IT未経験だけどIT系の企業に転職したい方におすすめしています。

詳しくは後述しますが、名前に「IT」と入っている資格試験ではあるのですが、実はストラテジ系と呼ばれる経営に関する知識を問う問題が、35問ほど(全100問中)出題されます。

また、今時たいていどんな会社でもパソコンやスマートフォン・タブレットの利用はもちろん、インターネット上に情報を公開していたり、何らかの形でITに関わっているわけですから、社会人みんながITの基本くらいは学んでおいたほうが良いと個人的にも思うわけです。

IT系企業への入社を目指す人でも、もしITの勉強はこれからという人はまず iパス の取得を目指すのが良いと思います。

IT系企業にとってはITパスポート自体の評価はそれほど高くはないと思われますが、本格的に上位資格である 基本情報技術者試験 や 応用情報技術者試験 を目指す場合にITパスポートのために勉強した知識がそのまま使えます!

難易度はどれくらい?

勉強時間の目安は?

他の方の体験談を見ると、事前知識がない状態からスタートで最大100時間ほど勉強すれば受かるという意見が多いようです。
しかし、必要な勉強時間というのは条件によってそれぞれだと思うので、あくまでも参考程度に考えましょう。
たとえば小学生のころから算数の文章問題が大の苦手だった!というような人は一部の問題で苦労するでしょうし、そもそも勉強が苦手という人は100時間以上勉強が必要かもしれません。
逆に、ある程度事前知識があったり、要領よく勉強することに慣れている方はそんなに時間がかからないでしょう。
最終的に試験を受けても合格できそうかどうかは、過去問などで模擬試験をやってみた結果で判断するのがおすすめです。

合格率はどれくらい?

公開されている 統計情報 を見ると、合格率はだいたい50%あたりで推移しているようです。

おもしろいことに学生より社会人のほうが合格率が高いですね。
おそらく社会人経験で得られた知識の一部が試験問題を解くのに役立っているのではないかと考えられます。
非IT系の会社員でも、IT用語や経営用語なんかは働いているうちに覚えたという人も少なくないはずです。
それに比べて学生はテキストを読んで覚えなくてはいけない部分も多いので、前提条件では社会人よりやや不利かもしれません。

しかし、なんにせよしっかり勉強すれば受かります!!

どんな問題が出るの?

ITパスポート試験では以下の通り問題が出題されます。

  • ストラテジ系(経営全般):35問程度
  • マネジメント系(IT管理):20問程度
  • テクノロジ系(IT技術):45問程度
(全100問)

ストラテジ系とは?

企業と法務経営戦略システム戦略に関する知識が問われます。
例えばビジネス用語で PDCASWOT分析 などの言葉は聞いたことがあるでしょうか?すでに社会人の方や、経営やマーケティングを学んでいるという方はご存じかもしれませんね。
そういった非ITな用語も出題される分野がこのストラテジ系です。
また、最近では今はやりの AIIoT などの活用に関する問題もここから出ます。

マネジメント系とは?

開発技術プロジェクトマネジメントサービスマネジメントに関する知識が問われます。
例えばアジャイル開発の説明はどれか?とか、SLAで合意する内容はどれか?のように、IT用語も頻出してきます。
ですので、さすがに社会人の方でもIT未経験で無勉強の状態では難しくなってくるのではないでしょうか。

テクノロジ系とは?

基礎理論コンピュー タシステム技術要素に関する知識が問われます。
テクノロジ(IT技術)とあるように、例えばDBMSとかキャッシュメモリなんて言葉が出てきて、いかにもITという感じがしてくるのがテクノロジ系です。
また、テクノロジ系では計算問題や論理的な思考能力を問われる問題も多く、苦手な人はある程度練習が必要になってきます。

どうやって勉強したらいい?

大体どんな資格でも共通して実践・おすすめしている方法が、①参考書を読む ⇒ ②練習問題・過去問を解く という勉強方法です。
ありきたりですが、この方法で十分に量をこなせば合格できます!
当時、IT未経験の筆者もこの方法で合格できたので、実績はありです!

おすすめの勉強方法は?

個人的におすすめなのは、隙間時間に参考書の読み込みと過去問の演習をやってしまうことです!

皆さんは通勤通学にどれくらいの時間を使っているでしょうか?また、ちょっと手持無沙汰な時についついスマホをいじってしまう時間は1日にどのくらいでしょう??

もし、通勤通学が電車やバスであれば、その時間にテキストを読んだりスマホで過去問を解けば、自然と勉強時間を捻出できます。
また、ちょっとした暇ができたときなんかにも同様のことができますね。

もしそれ以外にも時間が取れるようであれば、夜寝る前に勉強することをおすすめします。
寝る前に勉強することは、記憶の定着によいとされていますので、特に新しい言葉を覚えなくてはいけないITパスポートの勉強に向いている勉強法と言えます。
忙しくてなかなか勉強時間が取れないという人は、寝る前の30分だけでもまずは試してみてください!

おすすめの参考書は?

私が実際に使用したのが『キタミ式イラストIT塾 ITパスポート』です。
リンク先の版とは当然年度が違いましたが、内容はそんなに大きく変わってないはずです。
むしろ新しいほうが最新の出題傾向を加味した修正がされているので、この参考書に限らず最新のものを使ったほうが確実です。
また、他にも評判の良さそうな参考書がいろいろあると思いますが、大体どんな参考書でも基本的に1冊あれば十分ですので、レビューを見たり、店頭などで実際に見て気に入ったものを使うのが良いと思います。

また、今は電子書籍に対応しているものも多いようですね。持ち運びが楽な分、外出先のちょっとした時間に勉強しやすいというメリットがありそうです。

おすすめのサイトは?

ITパスポート試験.com 』 です!
ITパスポート合格者はみんな使ったんじゃないかというくらい認知度があると思ってます。
今まで出題された過去問が大量に掲載されており、一問一答で回答したらすぐに解説も見れるという優良サイトです。

正直に言ってしまえば、一旦参考書を読んだらあとはひたすらこのサイトで勉強すれば合格できると思います。
なのでぶっちゃけ問題集の購入は不要ですね!

さいごに

どうでしょう?なんだか合格できる気がしてきませんか?

もしまだ、ITパスポートの資格は取りたいんだけどどうしてもやる気が起きない!という方は、先に試験を予約してしまうことをおすすめします。
先に日程を決めてしまえば、その日までに合格できる実力をつけなくてはいけなくなるので、いつもならダラダラしてしまう時間にも、あせってやる気が出てくるのではないかと思います!
iパスの試験申し込みのページからいつでも申し込みができますので、自分に厳しくしたい方はぜひ先に申し込みをしてしまいましょう!!

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