はじめに
大学入試センターの令和7年度大学入学共通テスト試作問題『情報Ⅰ』を参考に、第1問の類題を作成しました。作成には一部生成AIを利用しています。参考までに。
問1
情報を利用すること関する次の問い( a・b )に答えよ。
a Webサイトの情報の信憑性を判断する際に注意すべき点として、次の選択肢から最も適切なものを、次の 0 ~ 4 のうちから二つ選べ。ただし,解答の順序は問わない。
- URLのドメインが「.gov」や「.edu」で終わっているサイトは、通常は政府機関や教育機関によって運営されているため、情報の信頼性が高いことが多い。しかし、これらのサイトでも情報が古い場合があるため、最新の情報を確認することが重要である。
- 一度でも訪れたことのあるサイトであれば、そのサイトが提供するすべての情報を無条件に信頼することができる。
- 複数の信頼できるソースから情報を確認し、異なる視点を考慮することで、情報の信憑性を判断するのに役立つ。特に重要な決定を行う前には、情報の裏付けを取ることが推奨される。
- ソーシャルメディアで広くシェアされている情報は、特に信頼できる友人や家族からのものであれば、高い信憑性を持つと考えられる。
- サイトのデザインが洗練されており、見た目がプロフェッショナルであることは、そのサイトが信頼できる情報を提供しているかどうかの重要な指標である。
答え
0、2
解説
「.gov」や「.edu」ドメインのサイトは信頼性が高いことが多いですが、常に最新情報を確認することが重要です。
複数の信頼できるソースから情報を確認し、異なる視点を考慮することが情報の信憑性判断に役立ちます。
b 著作権法に関する知識として、次の選択肢から最も適切なものを、次の 0 ~ 4 のうちから二つ選べ。ただし,解答の順序は問わない。
- 著作権法では、創作物の著作権は作者が明確に登録手続きを行った場合にのみ発生する。したがって、登録されていない創作物は自由に利用することができる。
- 著作権で保護される創作物には、文学、音楽、映画、絵画、プログラムなどが含まれる。これらの著作物を無断で使用すると、著作権侵害となり、法的な制裁を受ける可能性がある。
- 引用や私的使用のためには著作権者の許可は不要であり、一定の条件を満たせば著作物を自由に利用することができるが、その範囲を超えた場合は著作権侵害となる。
- インターネット上で公開されているすべての情報は、パブリックドメインに属するため、自由に使用することができる。したがって、ウェブサイトやブログに掲載されている画像や文章も自由にコピーして利用することができる。
- 著作権は、創作物が公開されると同時に自動的に発生し、作者の許可なしに商業目的での利用はできない。ただし、非商業目的での利用や教育目的、報道のための使用は例外として認められる。
答え
1、2
解説
著作権法では、文学、音楽、映画、絵画、プログラムなどの創作物が保護され、無断使用は著作権侵害となる可能性があります。
引用や私的使用は一定の条件を満たせば許可なく利用できるが、その範囲を超えると著作権侵害になります。
教育目的や報道のための使用でも、許可が必要な場合があります。フェアユースの概念が適用されるケースもありますが、すべての状況で例外が認められるわけではありません。
問2
次の文章の空欄 [ア] ・ [イ] ・ [ウ] に入れるのに最も適当なものを,後の解答群のうちから一つずつ選べ。
デジタル通信において、誤り訂正は重要な役割を果たしている。通信中に発生するデータの誤りを訂正するために、パリティビットやハミング符号などの技術が用いられる。パリティビットを用いた方式に、垂直パリティと水平パリティがあり、ここでは以下の説明のようにパリティビットを設定することを考える。
説明
パリティビット
パリティビットは、デジタル通信において誤り検出を行うために追加されるビットで、データ内のビットの個数が偶数か奇数かを判断し、それに基づいてパリティビットを設定する。
垂直パリティ
垂直パリティは、各データバイトに対してパリティビットを追加する方法で、各バイトごとに「1」の個数を数え、その個数が偶数ならパリティビットは0、奇数なら1を追加する。
水平パリティ
水平パリティは、複数のデータバイトをまとめて各ビット列のパリティビットを計算する方法で、各列ごとに「1」の個数を数え、その個数が偶数ならパリティビットは0、奇数なら1を追加する。
例えば、送信データ「1101101001110010」があるとき、このデータを4ビット単位のビット列に区切り、図1に示すようにパリティビットを設定する。
この時、[ア]パリティにより設定されたパリティビットは[イ]である。
図1のように垂直パリティと水平パリティを併用する垂直水平パリティでは、[ウ]。
アの解答群
- 水平
- 垂直
答え
0
イの解答群
- 0001
- 0010
- 1101
- 1001
答え
1
ウの解答群
答え
3
解説
水平垂直パリティでは、誤りが1ビットであれば誤りの位置が特定できるため、訂正が可能です。
ただし、2ビット以上の誤りがある場合は、誤りがあること自体は検出可能ですが誤りの位置は特定できないため、訂正することはできません。
問3
次の文章を読み、空欄 [ア] ~ [エ] に入れるのに最も適当なものを、後の解答群のうちから一つずつ選べ。
論理回路はコンピュータの基本的な仕組みの一つであり、特定の条件を満たすときに真理値(TrueまたはFalse)を出力する。例えば、論理積回路、論理和回路、否定回路などの基本的な論理回路は、様々な論理演算を行うために使用される。
これらの図記号と真理値表は次の 表1 で示される。真理値表とは,入力と出力の関係を示した表である。
ここで、とあるファストフード店の注文システムを考える。
(1) タッチパネルを使ってチキンナゲットを注文する際に、AソースかBソースのどちらか、または両方を選ぶことができる。ただし、どちらも選択されていない状態では注文することができない。入力 A は、Aソースが選択されている場合には1、選択されていない場合には0とする。入力Bについても、Bソースが選択されているの場合には1、選択されていない場合には0とする。出力 X は注文ができる場合に1、できない場合に0となる。これを実現する論理回路は次の図2である。
(2)このファストフード店では、経費削減のため、ソースはAとBのうちどちらか1つのみしか選べないようにシステムを変更した。この変更後のシステムを実現する論理回路図は図3である。
その後、ソースが不要な顧客の要望に応えるため、ソースが選択されていない場合でも注文できるようにシステムを変更した。この変更後のシステムを実現する論理回路図は図4である。
ア、イ、ウの解答群
エの解答群
答え
ア 1、イ 0、ウ 1
エ 0
問4
次のデータの分類についての説明文を読み、空欄 [ア] ~ [オ] に入れるのに最も適当なものを、後の解答群のうちから一つずつ選べ。
質的データ(Qualitative Data)は、カテゴリや属性を示すデータで、物事の性質や状態を記述するために用いられる。質的データはさらに「名義尺度」と「順序尺度」に分けられる。
・名義尺度(Nominal Scale): カテゴリーや属性を示し、順序や数値的な意味を持たないデータ。例)性別、職業
・順序尺度(Ordinal Scale): 順序を示すデータ。例)成績(A、B、C、D、F)、満足度の評価(非常に満足、満足、不満)
量的データ(Quantitative Data)は、数値で表され、測定や計算が可能なデータで、物事の量や程度を示すために用いられる。量的データはさらに「間隔尺度」と「比率尺度」に分けられる。
・間隔尺度(Interval Scale): 順序に加えて間隔が一定であり、数値的な意味を持つが、絶対的なゼロ点は持たない。例)気温(摂氏)、西暦
・比率尺度(Ratio Scale): 順序と間隔に加えて、絶対的なゼロ点を持つ数値データ。例)身長、人数
以下のデータセットを考える。このデータセットには、牛肉の各部位に関する情報が含まれている。
部位 | ランク | 価格 (円/100g) | 重量 (g) | 店舗名 | 店舗評価 | 購入日 |
サーロイン | A5 | 1200 | 300 | ミートショップA | 高い | 10月15日 |
リブロース | A4 | 1000 | 250 | 精肉店B | 普通 | 10月16日 |
ヒレ | A5 | 1500 | 200 | 肉屋のC | 非常に高い | 10月17日 |
カルビ | A3 | 800 | 350 | ミートショップA | 低い | 10月18日 |
バラ | A2 | 600 | 400 | 精肉店B | 普通 | 10月19日 |
上記の尺度のうち、部位は[ア]、ランクは[イ]、重量 (g)は[ウ]、店舗評価は[エ]、購入日は[オ]に分類される。
イの解答群
- 名義尺度
- 順序尺度
- 間隔尺度
- 比率尺度
答え
ア 0、イ 1、ウ 3、エ 1、オ 2